NECは、重要な情報を分散して保存し機密性を確保する秘密分散技術において、クラウドのようなオープンな環境下でも、安全に情報を保存できる技術を開発した。
秘密分散技術は、データを複数に分散して管理し、決められた個数のデータを集めることで復元できる技術。このため、重要な情報を保存する際の漏洩対策技術として期待されている。
従来の技術では、保存先であるディスク装置の故障や、故意の改ざんなどによる情報の変更有無を特定するため、分散した秘密情報の他に、秘密情報に改ざんがあるかを確かめるチェックデジットデータと、チェックデジットの計算を行う鍵データを分散して保持する必要があった。しかし、チェックデジットのデータは秘密情報と同程度のサイズ、鍵データは秘密情報の3倍以上のサイズとなるため、保存に大容量のディスクが必要となり、実用化に向けた課題となっていた。
開発した技術は、通信やメモリのデータの誤りを訂正する誤り訂正符号技術(注)と、従来の秘密分散技術を最適に組み合わせ、改ざんの有無を確かめるチェックデジットを複数集めることで鍵データを復元可能としたもの。これにより、従来技術では秘密情報とあわせて保持していた鍵データが不要となるとともに、チェックデジットのデータサイズも約20バイトとし、秘密情報とほぼ同程度のデータサイズで改ざんの特定が可能となる。
同技術により、秘密情報の安全な保存に大容量のディスクが不要となるため、クラウド環境など、大規模データを保存する用途において秘密分散技術の活用拡大に貢献する。
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(注)
誤り訂正符号技術:通信データやメモリが保存するデータに誤り(エラー)が発生した場合でも、それを検出し、正しい元の情報を復元する技術。 |

